本当の医療崩壊までのカウントダウンは既に始まっている
医療崩壊まで「残り4ヵ月」
これは僕の考えですが、必ずコロナの第二波は冬に来ると思う。
(※あくまでも個人の考えです)←2020年6月現在
たぶん、今年の11月頃にはインフルエンザと共に爆発的な再流行、もしくは慢性的な流行は避けられない。
『皆さんは、コロナ不況によって看護師の給料・ボーナス削減をどう思いますか?』
今から僕が書く事は、コロナにより待遇面の低下を受けた看護師達を見て思った事です。
全ての医療現場では着実に医療崩壊が起こり始めている
それが「コロナ」と闘っている・いた公務員の看護師、医療従事者でも?
公務員看護師の給料を下げる事は正義か?
不況になると公務員の給料を一律に下げようとする人々が必ず出てくると思います。
これは大きな間違いであり、もっと言ってしまえば保健所や市役所などコロナ対応に追われて頑張っている職員だって数多くいる。
仮に公務員の給料を一律に下げてしまった場合や予算削減をした場合には、コロナは急激に拡大すると思う。
もっと突っ込んだ事を言えば、一般の民間病院はコロナの影響により病院に患者が来なくなった。そして現に経営状態が急激に悪化しています。
看護師や医師、事務員等の給料が支払えずボーナスをカットするところが本当に多かった。
さらには月の給料までの減額される始末。
東京女子医科大学では看護師の夏ボーナス・今後の給料もカット。
これに対して約400名の看護師達が希望退職をする旨を出している。
コロナで国立病院機構の給料削減は考えられる
初耳かもしれませんが、実は国立病院機構の職員は公務員ではありません。
独立採算制の独立行政法人です。なので身分は公務員ではありません。
でも名前に国立と付くから国家公務員と思われがちな事も事実。
そもそもなぜ、今回の内容に公務員の事が出てくるかと言えば、
「国立病院機構って公務員なんでしょ?」、「給料貰い過ぎだよね」、「民間よりも安定していて良いよね」、「血税だからしっかりとサービスしろ!!」とあまりにも皮肉的な内容を言われる事が本当に多い。
皆さんに一つ考えて欲しい事があります。
それは「公務員だから」、「財源は血税だから」、「公務員は給料が高いから」という理由で不況になったら一律で給料やボーナスをカットすると言う思考は大変危険であるという事。
福祉・医療・治安などの社会的に必要な部門、さらには末端でコロナと闘っている人達の給料まで下げてしまう事は更なるコロナ拡大を広げてしまう危険性がある。
現にコロナの影響でボーナスを下げられた民間病院ではモテベーションの低下から多くの退職者が出ている。
削減された国立病院機構のボーナス
実は3.11(東日本大震災)の際に国立病院機構のボーナスが減っていた時期がありました。
今回のコロナ問題に関して看護師を含めて救急隊員、自衛隊、警察、介護士、保健所、保育士の公務員の方々は本当に頑張って働いて下さったと思います。
そんな日々の最低限の生活を支えてくれている人の給料を下げては駄目。
と、言うよりもコロナ感染のリスクがある最前線で闘っていた人の給料は絶対に下げては駄目。
特に福祉や医療、公共機関に関わる職種は国が間に入っても何とかするべきだと思う。
国立病院機構って誰が運営しているの?
間違って解釈している人がいますので、まずはここから説明します。
国立病院機構とは?
元は「旧日本軍病院」や「ハンセン病・結核病院」だった病院を国が戦後に統合して、グループ化した団体。財政の見直し、健全化に伴い2004年から国の管轄下から独立。独立法人として出来た国内最大級の病院グループ。(厚生労働省からは独立している)
現時点で全国に142カ所あり、財源に関しては公務員の様に国民からの税金で成り立っている訳では無い。給料面・待遇面に関しては過去の公務員給料を元にしている。
※単純に公務員なのは人事院勧告を真似した給料体系だけ。
ただそれだけで、公務員なんかでは決してない。
財源は決して血税なんかではない!!
名前に国立がついているだけで、看護師含めて医師や事務はみんな民間並みに「コスト削減」、「ホスピタリティー」を意識して頑張っています。
※利益が出ている優秀な病院には特別賞与などもあり。民間に近い。
因みに、国立病院機構の中に「国立高度医療センター」と呼ばれる癌や感染症、精神疾患など一定の分野に特化した専門病院もある。
多少手当などが違いますが母体は一緒だと思って頂いて大丈夫です。
公務員の給料体系だから給料は高いでしょ?
たまに何も知らない人が「公務員の給料体系なんだから給料高いんだろ?」、
「血税で飯を食っているんだから手厚く看護しろ!!」
など無茶を言う人がいますが…
仮に立場が公務員だったとしても、
公務員は完全に年功序列だから「年数を重ねなければ」給料なんて上がらない
(キャリア公務員なら別かもしれないが)
なんなら、看護師なんて基本的に体力勝負だから若い女性しかいない。
若い女性しかいないのでは無く、いられないのが現実。
女性だから、結婚とか出産の関係で大体が30歳前には辞めていく。
しかも、50代で眠さと闘いながら毎週夜勤して体重が自分よりも重い患者を介助、
さらに理不尽に怒られながら下の世話もして。
働き過ぎて腰はヘルニア、さらに立ち仕事だから足が浮腫む。
足の血管が浮き出たりする。
これが意味する事を分かりますか?
つまり、あなたの事を看ている若い看護師の給料なんて世間一般に考えられているよりも低い。
トータルの生涯年収で考えて、ようやくコスパに見合う程度。
40歳を越えた辺りでようやく人並みの給料になる(介護士さんなんてもっと大変かもしれませんが)
ハッキリ言うと、
若い時だけの看護師なら他の病院の方が断然に給料は良い。
稼げるぞ!! 笑
国立病院機構や公務員系の病院は薄給だけど安定しているだけ!!
因みに僕は一般の会社勤務ですが、
国立病院機構及び公立病院に勤める嫁の看護師友人達のリアルな話を聞いて一般企業に比べて給料が安いと思います。
話がズレましたが笑
公務員の給料体系は若い時は安いし、それを真似した国立病院機構の看護師の年収も安い。
そして、根本的に国立病院機構職員は公務員ではない!
国立病院機構のボーナスは3.11の時には下がっていた
3.11の東北大地震の時にも、実はボーナス(賞与)が下がっていたのを知っていますか?
震災直後は3.9カ月分になっています。(今現在は4.2~4.5カ月分/各病院の収支影響あり。支給日は6/30、12/10の年2回)※経営利益が良好なら別途支給
ちなみに、この時は震災復興という事で公務員も3.9カ月分になっていますが。
いくら復興には、お金・財源が必要かもしれないけど。
震災の時に時に頑張ってくれている自衛隊とか消防、警察の人とかの分も一律で下げてしまうってどうなのか?
もしかしたら現地の職員には「危険手当」とかあるかもしれないけど。
仕事の割に薄給で、常に頑張って訓練とかして危険地帯で頑張っている人に対してする事ではないと思うんですよね。
公務員の給料を下げるなら、まずは国会議員から
なぜか国会議員を下げると、同じ国家公務員まで下げる風潮があるけれど。
それは違うと思います。
上でも書きましたが公務員の年収は、一般企業に比べて給料の伸び率も低い。
不況の時だけ一般の公務員叩きは良くないと思う。
仮に公務員の給料が羨ましいと言うのであれば、自分も公務員になれば良かったのでは?
と、常々思うのですが。
また話がズレてしまいましたが。笑
「とりあえず公務員は使えない、悪」
な考えはやめた方がいい!
確かに一部にはいます。(どこにでも)
でも景気が悪くなれば、とりあえずみんなも苦しんでいるんだから「一律ボーナス下げろ!!」は、考え方が単純だと思ってしまう。
公務員でも末端で薄給で激務の中で頑張っている人達だって沢山いるわけだし。
それに、何で公務員の人件費を削減して財源を作ろうとするのだろうか?
それよりも給料を渡すから、もっと頑張って解決策を探し出してくれるような人材を確保した方が良いのではないかと思ってしまう。
コロナと闘う看護師のボーナスを下げたら起こる結末
ハッキリ言えば、今のままだと看護師の「大量退職が出る」と思う。
なぜならばコロナの影響により給料削減と劣悪な職場環境に対して「モテベーションが保てない」現象が現実に起こっているから。
2020年6月30日には、某大学病院で実際に400名の看護師退職者が出ようとしている。
そして、最終的に看護師離れが起きます。
と、言うよりも確実に起こりつつある。
TVだと、「医療従事者は患者さんへの使命感で頑張っています」なんて事が盛んに報道されています。
マスクも防護服も不足して命を脅かされながら頑張り、
さらに給料まで下げられてしまったらどう思うか。
確実にモチベーションが下がり、待遇面に不満を持った退職者が出てくると思います。
つまり、「医療崩壊」が起こりかねない。
ごめんなさい、愚痴になるかもしれませんが。
でも、看護師はコロナの時期は自分への感染リスクもある中で本当に頑張って患者を看ている。
看護師だけではなく救急隊や保健所職員、警察官、保育士、介護職員だって。
時には差別も受けながら頑張っている。
だからこそ待遇面を上げられないのであれば、せめても現状維持だけでも大切な事だと思います。